臨床工学技士
臨床工学技士とは
臨床工学技士は1987年に制定された国家資格であり、医師の指示のもとに生命維持管理装置の操作および保守点検を行う医療機器の専門職種です。
現在の医療に医療機器は不可欠なものとなっています。今後も増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手として、チーム医療に貢献しています。
当院での臨床工学技士の業務内容
人工透析業務、内視鏡業務、医療機器管理業務、ペースメーカ業務を中心に、院内機器の安全管理を行っています。各病院により臨床工学技士の業務内容はさまざまですが、当院における臨床工学技士の日常業務を一部紹介します。
当院の透析室はベッド数55床で月水金クール3クール、火木土クール1クールのスケジュールで透析治療を施行しています。透析装置の日常点検、穿刺、データ管理、水質管理と様々な業務を行っています。
臨床工学技士がエコーを使用することも一般的になってきており、シャントへのエコーガイド下での穿刺、VA(バスキュラーアクセス)の管理として、機能評価、形態評価等も行っています。治療が必要となった際、PTAやシャントオペにも介入しています。造影剤のアレルギーがある患者様には、治療を行う為エコー下PTAや、炭酸ガス造影を行うこともあります。
令和4年度には、透析装置の大幅な更新を行いました。患者さまにより良い透析を提供できるよう、日々メンテナンスを行うと共に、清透析液清浄化のための管理も工学技士の仕事になります。
院内では人工呼吸器や、輸液ポンプやシリンジポンプといった様々な医療機器が使用されています。効率的で適切な運用ができるように管理するとともに、この医療機器が安全に使用できるよう保守・点検等を行っています。
新しい機器を購入した際や新人研修の場など、使用するスタッフ向けに院内研修を開催するなどといった取り組みも行っています。
ペースメーカ外来は月に1度行っており、熊本市内の病院でペースメーカを入れられた患者様の定期的な管理を行っています。ペースメーカの電池交換も当院で実施しています。体外式ペースメーカも管理しており、挿入時や使用中の点検を行っています。
- 透析技術認定士
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 認定血液浄化臨床工学技士
- 認定臨床実習指導者
- 認定医療機器管理臨床工学技士
- 臨床高気圧酸素治療装置操作技師
- AMAT隊員
- 透析技能検定2級
- 第2種ME技術実力検定
- 消化器内視鏡技師