診療放射線科

ヒーロー背景画像

診療放射線科

診療放射線科について

当院の診療放射線科は、診療放射線科専門医1名、診療放射線技師6名のスタッフで構成されています。
CT検査、MRI検査、X線透視検査、マンモグラフィ、単純X線撮影検査、骨密度測定などの画像診断に携わっています。
PACS装置(画像電子保存装置)や放射線検査画像レポーティングシステムが導入されており、院内での画像管理を診療放射線科で行っています。
当院で施行されたCT, MRI検査は診療放射線科専門医により検査後直ちに読影され、医師会会員の先生方から依頼を受けたCT・MRI検査は当日中に読影結果を報告しています。

診療放射線科で行っている検査

CT検査

CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影)の略です。X線を利用し身体の断面を撮り、身体の内部を観察する検査で、現在ではその断面画像を組み合わせて立体画像も作れるようになりました。当院キヤノン320列X線CT装置は、寝台ベッド移動しないで、最大1回転で16cm(0.5mm×320列)の範囲を一度で撮影できる装置です。
そのため検査時間が短くなり、かつ小さな変化も映し出すことができるようになり、患者様の負担軽減になります。
また、心臓の血管や広範囲の大血管撮影が可能になりました。
金属が入ったインプラントの患者様に対してもノイズ低減処理をすることで鮮明な画像を得ることができ、さらに逐次近似再構成法を用いることで、以前使用していたCT装置よりも画質を落とすことなく被ばく低減することができます。
検査時間はおおよそ5分〜30分です。

MRI検査

MRIとはMagnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像)の略です。 患者さまにトンネルのような筒型の大きな磁石(強い磁場)の中に入っていただき、特定の周波数を持った電磁波を身体にかけると、人体内に存在する水素原子核から弱い電磁波が放出されます。MRIとはこの放出された電磁波を撮影コイルで受信し、発信位置や信号の強さをコンピュータで解析する事で身体のいろいろな角度の断面像を得る検査です。放射線を使用していないので他の検査と違い、被ばくは全くありません。
当院ではキヤノン社製3テスラMRI装置を導入しています。映像と音楽を楽しみながらリラックスした環境で検査を受けることが可能で、従来よりも鮮明な画像が撮像できる高性能なMRI装置です。入っていただく検査空間も広く、狭い空間がちょっと苦手な方、小さいお子様でも安心して検査を受けていただくことができます。早期の脳梗塞などの頭部、整形外科的分野の脊椎・各関節、婦人科、泌尿器科分野の骨盤部などに特に有用です。
検査時間はおおよそ20分〜45分です。

X線透視検査

X線透視検査とは、X線テレビ装置と、臓器を写り易くするため造影剤というお薬を使用して、体内の臓器の動きや形を観察しながらX線写真を撮影する検査です。バリウムを飲んで行う胃透視検査をはじめとして、体内にチューブなどを挿入する際の確認や、簡単な血管造影など、色々な検査・治療で使用されています。当院では2台のX線テレビ装置を使用し、検診の胃バリウム検査などがスムーズに行えるように配慮しています。

マンモグラフィ

マンモグラフィとは、乳房専用のX線撮影装置です。乳がんの初期症状である微細な石灰化や、セルフチェックではわかりにくい小さなしこりなどを検出することができます。乳房を圧迫板とフィルムの入った板で挟み、薄く延ばして撮影します。通常の撮影は、左右それぞれ、上下と斜め方向から、計4回行われます。
当院では、女性の放射線技師が撮影を行います。

一般撮影検査

胸部や腹部、整形外科関連撮影を中心に全身のX線(レントゲン)写真を撮影します。医療被ばく低減を常に心掛け、診断価値の高い画像を提供するよう努力しています。
当院では色々な部位を撮影する一般撮影検査室と、検診の胸部写真のみを撮影する検診胸部撮影室の2部屋で撮影を行なっています。また、移動型のポータブル撮影装置を2台保有しており、撮影室に来室困難な患者さまの、病室での撮影も行なっています。
体を透過したX線をデジタル信号に変換できるフラットパネルディテクタ(FPD)で読み取り、コンソール上で各撮影部位に適した処理画像を表示できます。
この画像データを電子保管することができ、過去の検査などとの比較が容易に出来るようになっています。

骨密度測定検査

骨密度測定検査は、骨粗しょう症の評価、診断に用いられます。骨粗しょう症とは骨塩量が減少してもろくなる病気です。転倒して簡単に骨折してしまったり、折れた骨が治りにくくなったりします。当院の骨密度測定装置は、2種類の異なる波長の微弱なX線を用いて定量する方法(DXA法)を用いており、腰椎及び、大腿骨近位部で測定します。健診では前腕の骨塩量を測定する装置で検査します。簡便かつ短時間で検査ができます。

移動型診断用X線撮影装置

この装置では、主にPTAPercutaneous Transluminal Angioplasty(経皮的血管形成術)を行っております。
透析をされている患者さんでX線透視下でシャント血管が狭くなっていた場合、拡張させるためのPTAを施行します。狭窄した血管内にバルーンカテーテルを挿入し、膨らませることで血管を拡張させる治療法です。

PACS装置

PACS装置(画像電子保存装置)はCT、MRI、一般検査で撮影された画像を保管・管理する装置です。画像はデジタル画像で、ネットワークを利用し診療放射線科内の複数の端末から見ることができます。将来的には院内の検査画像を全て管理し、診察室や病棟などの電子カルテ画面から見ることができるようになる予定です。